エコー検査
エコー検査
エコー検査(超音波検査)とは、人が聴くことができない高い周波数の音波(超音波)を用いて臓器を見る検査です。患部に検査用のゼリーを塗り、超音波を発信するプローブ(探触子)を当てると、モニター画像で内側の様子を鮮明に知ることができます。腫瘍をはじめ、脂肪肝、胆石、胆のうポリープ、腎のう胞、心臓弁膜症や甲状腺腫瘍など、様々な臓器で病気を発見するのに適した検査です。毎年受診することで、生活習慣から起こり得る所見の変化を観察することもできます。痛みもなく簡単に行える検査として、とても有用です。
ピロリ菌は世界人口の約半数が感染している病原体で、正式にはヘリコバクター・ピロリと呼ばれ、胃の粘膜にすみ続けることができる細菌です。ピロリ菌はウレアーゼという酵素を作り出すことで、周囲の酸を中和し、強酸の胃の中でも生息することができます。大人になってからの感染は考え難く、幼少期に飲み物や食べ物から感染し、数十年後に胃炎や胃潰瘍、胃がんを引き起こすことがわかっています。ピロリ菌は感染すると自然治癒することは稀で、除菌しない限り胃の粘膜にすみ続けます。また特徴的な症状はなく、ピロリ菌感染を自覚することは難しいです。高齢者になるほど感染率は高く、萎縮性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を繰り返す場合は早めに検査を受けましょう。
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検査(感染診断)
ピロリ菌検査にて陽性(ピロリ菌がいる)と判定された場合、ご年齢や胃の状態などを総合判断した上で除菌治療を行います。
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除菌(一次除菌治療)
除菌では3剤併用療法を行います。3種類の薬(2種類の抗生物質と胃酸を抑える薬)を1日2回、7日間服用します。
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除菌後の判定検査
約1か月半〜2か月後に、除菌できたかどうかを尿素呼気試験で調べます。
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除菌完了
除菌できていれば終了です。一次除菌治療で大半は除菌できますが、失敗していた場合は2回目の除菌(二次除菌)に進みます。
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二次除菌療法
一次治療と同じ3剤併用療法を行いますが、薬に耐性を持つピロリ菌がいるなどで除菌が失敗した可能性があるため、薬(抗生物質)の種類を変えて再び除菌療法を行います。これ以降は判定検査で陰性が確認できれば完了です。ごく稀ですが1回目、2回目ともに除菌が成功しない場合があります。その際は3回目の除菌治療へと進みますが、自費診療となりますのでご注意ください。
目安として、一次除菌だけで70~80%の人が、2次除菌までで90%以上の人が除菌に成功するというデータがあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)の診断に用いる検査です。睡眠時無呼吸症候群を放置すると、血管・心臓・脳に大きな負担がかかり、高血圧症や狭心症、心筋梗塞、脳卒中などを合併することもあります。できるだけ早く診断し、治療をはじめることが大切です。
当院では簡易検査を行います。簡易検査は自宅で睡眠中の呼吸などを調べるもので、入院や大きな機器を必要としない簡便な検査です。「最近いびきがうるさくなった」など気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
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診察(検査機器申し込み)
まずは診察を受けて、検査の必要があると判断されたら、検査機器貸し出しの申し込みを行います。
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自宅で検査
検査機器が届いたら、毎日寝るときに検査機器をつけていただきます。手の指と鼻下にセンサーを装着し、睡眠中の呼吸などを調べます。1週間で検査は終了ですので、その後検査機器を業者に返送します。
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検査結果の説明
検査終了後1か月ほどで、当院に検査結果が届きます。その結果をもとにその後の治療方針や生活指導の内容を相談していきます。
古くから広く行われている画像検査であり、CTやMRIほどの精密な画像ではありませんが、被曝量が少なく安全で簡単に受けられることが最大の特徴です。
心疾患をお持ちの方や、肺炎など呼吸器疾患が疑われる方、腹部の症状がある方で、すぐに行うことができます。また副鼻腔炎や骨折の診断にも用いられ、技術革新が目覚ましい医療業界において今なおスタンダードな検査として広く活用される検査です。
「カルシウム」や「ミネラル」など骨を構成している成分がどの程度あるのか(骨密度)を測定する検査です。骨密度とは、骨の強さを判定するための代表的な指標となるもので、骨密度の値が高いほど、骨に隙間がなく丈夫であるということになります。
骨密度検査は、「骨粗しょう症」という疾患の診断に用いますが、これは骨密度が低く骨がスカスカになってしまい、些細なことで骨折を引き起こしてしまう状態のことです。骨密度が低いということに自分で気づくことは難しいため、早めのうちから骨密度検査を行い骨の状態を知ることが大切です。閉経後の女性の方では、ホルモンバランスの関係で骨粗しょう症になることが多いため、気になる方は一度ご相談ください。